2020年8月7日、ロジクールのゲーム向けブランド「ロジクールG(@LogicoolG)」のゲーミングマウス「PRO LIGHTSPEED ワイヤレスゲーミングマウス」含む、高性能センサー搭載ゲーミングマウス3機種がリニューアル発売されました。
PRO LIGHTSPEED ワイヤレスゲーミングマウスは、2018年に登場した初代モデル「G-PPD-002WL」と、2020年にリニューアル販売された「G-PPD-002WLr」の2モデルが存在します。
当記事では2020年にリニューアル販売されたG-PPD-002WLr(以下、PROワイヤレス)のレビューをお送りしていきます。
「PROワイヤレス(G-PPD-002WLr)」スペック
国内発売日 | 2020年8月7日 |
価格 | 18,480円(税込) |
サイズ | 125.0 × 63.5 × 40.0 mm |
重量 | 80g |
ボタン数 | 8 |
センサー | オプティカル(第2世代HERO) |
最大DPI | 16,000 DPI → G HUB更新で25,600 DPI |
最大レポートレート | 1,000 Hz(1ms) |
クリック耐性 | 5,000万回 |
充電時間 | 約90分 |
バッテリー持続時間 | 約48時間(ライトあり)、約60時間(ライトなし) |
スペックは初代モデル「G-PPD-002WL」とほぼ同等。ワイヤレスでありながら80gという軽さ、ロジクールの独自技術“LIGHTSPEED”を採用と、eスポーツ向けに特化したゲーミングマウスです。
左右対称デザインとなっており、付属のサイドボタンを取り替えることで、右利き左利きどちらにも適したデザインにすることが可能となっています。
マウス重量を実測してみると、公式が公開しているスペックと同じく80gでした。付属のサイドボタン有無で±1gほど調整できますが、ほぼ差はないと思っていいでしょう。
パッケージ同梱物
- マウス本体
- USBレシーバー
- レシーバー延長アダプター
- ケーブル
- サイドボタン(左 x 2、右 x 2)
- サイドボタンカバー(左 x 2、右 x 2)
- クイックスタートガイド、保証書、保証規定(写真は割愛)
購入時は左サイドボタンが2つ、右サイドボタンカバーが2つ、それぞれマウス本体に装着されており、別に左サイドカバーが2つ、右サイドボタンが2つ同梱されています。
「PROワイヤレス」マウス本体の写真
「PROワイヤレス」レビュー
「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」それぞれの使用感
ゲーミングマウスは人によって持ち方が異なるので、どの持ち方の人でも使用感が分かるように「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」の3つの持ち方でPROワイヤレスを使用してみました。
参考までに、筆者の手のサイズは手首から中指の先端まで約17cmです。
まずは「かぶせ持ち」で使用してみました。
PROワイヤレスはゲーミングマウスとしては軽量ですが、サイズは小さすぎず大きすぎない中型サイズ。成人男性の平均より小さな筆者の手でも、無理なくPROワイヤレスを覆うことができました。
マウスの形状的に隙間ができやすいので、かぶせ持ちは慣れが必要かもしれません。PROワイヤレスをかぶせ持ちで使用したいという人は、実際に触れてみてから購入したほうがよさそうです。
続いて「つかみ持ち」の使用感。
マウス本体の形状から、非常に持ちやすいと感じました。PROワイヤレスはサイド部分にすべり止めがないのですが、つかみ持ちでも指がすべる感覚はありません。
ちなみに筆者は、やや深めのつかみ持ちでPROワイヤレスを使用しています。かぶせ持ちとつかみ持ちの中間くらいの持ち方です。
最後は「つまみ持ち」です。
マウス本体の重量が軽いため、取り回しは非常に軽快。左右のマウスクリックはどの位置で押下しても軽い力で反応するため、つまみ持ちにも適したゲーミングマウスだと感じます。
第2世代HEROセンサーの精度
センサーの精度をテストするために「MouseTester」を使用しました。
ポーリングレートはデフォルトの1000Hz、DPIは400、800、1600、3200、6400の5パターンで計測しています。使用したマウスパッドは『Corsair MM100』です。
どのDPIでも挙動はおおむね安定していますが、稀にセンサー飛びしているのが確認できました。このセンサー飛びについては、当記事だけでなく他レビューでも散見されているため、若干の不安が残る結果に。
しかし、当レビューはPROワイヤレスを購入してから1週間、2桁時間のゲームプレイ後に執筆していますが、今のところゲーム中にセンサー飛びを感じるようなシーンには遭遇しておりません。
現状では気にならないセンサー飛びですが、ゲームプレイに影響を感じるようであれば「マウスパッド変更」「レシーバーの位置変更」などを検証したうえで、追記していこうと思います。
各ボタンのクリック感
左右クリックボタンは、やや軽めの印象。ボタンプレートの下に金属バネが配置されていることもあり、しっかりとした押し心地を感じられます。
マウスホイールを回転させた時のノッチは、ほどよい硬さです。ゲームプレイ中に誤ってホイールを回転させてしまう心配は、ほぼないでしょう。
また、マウスホイールクリックもほどよい硬さです。他のゲーミングマウスと比較すると、やや深めのストロークという印象ですが、ゲームプレイ中に使いづらさは感じませんでした。
取り外しが可能なサイドボタンは、軽いタッチで押しやすい位置に配置されています。
マウスソールとすべり具合
すべり具合は普通といった印象で、違和感はありません。すべりすぎず、しっかりと止めたいタイミングで止まってくれる印象。
マウスソールは計5カ所に貼られており、どれも細めの小さなサイズ。PROワイヤレスは売れ行き商品のため、サードパーティ製のマウスソールが販売されているのもうれしいところ。
つけ外しが可能なサイドボタン
PROワイヤレスのサイドボタンは取り外しが可能となっています。
出荷時では左側にサイドボタン2つ、右側にはサイドボタンカバーが2つ装着。サイドボタンをすべてサイドボタンカバーにすることも、すべてのサイドボタンを装着(計4つ)にすることも可能です。
この設計によって、右利きだけでなく左利きのプレイヤーにも扱えるゲーミングマウスとなっています。
サイドボタンおよびサイドカバーは、2つのボタンの合間に爪をひっかけることで取り外しできます。マグネット式なので簡単に取り外し出来ますが、最初はちょっと怖いかも。
充電時間とケーブル
付属の充電ケーブルはこんな感じ。攻撃力が高そう。
ケーブルでの充電時間は約90分と短めですが、別売りの「POWERPLAY(G-PMP-001)」を使用すれば、ゲームプレイ中にワイヤレス充電をするこも可能です。
ちなみにACアダプタは付属していません。充電ケーブルはUSBタイプなので、PCに接続した場合はPCをシャットダウンしてしまうと、充電できなくなるので注意。筆者はUSBポート付属の電源タップに接続しています。
「Logicool G HUB」ソフトウェアによるデバイス管理
Logicool Gのデバイス管理ソフトウェアをインストールすることで、PROワイヤレスのライティングやDPIの設定、各ボタンの機能を変更することができます。
また、マウス本体にオンボードメモリが搭載されているため、G HUBの設定をマウスに直接保存することが可能で、出先でも同じ設定をすぐに適用することが可能です。
ライティング設定
PROワイヤレスは、1,680万色のカラーカスタマイズが可能。
また、「LIGHTSYNC RGB」に対応しており、用意された点灯パターンだけでなく、ゲームや動画、音楽などと連動して点灯させることもできます。
DPI設定
DPIは100から25600までの値を50刻みでセット可能です。もともとは最大16,000でしたが、2020年9月16日に実施されたG HUBアップデートによって、25,600まで対応となりました。
ポーリングレート(レポートレート)は1,000Hz、500Hz、250Hz、125Hzの4パターンから設定可能です。
「PROワイヤレス」総評
PROワイヤレスを1週間ほど使用したうえでのレビューでしたが、今のところ大きな欠点は見られず、快適にゲームをプレイできています。
参考価格は18,480円と、ゲーミングマウスの中でも高価な商品ではありますが、実際に使用してみれば価格にも納得するはず。ほぼ満点に近いゲーミングマウスと言ってよいでしょう。
マウス重量80gかつワイヤレスという設計は、ゲームプレイ中にマウスを持っていることを忘れるレベルで取り回ししやすいです。長時間ゲームをプレイしていても、腕から指先にかけて疲労を感じません。
軽量ワイヤレスゲーミングマウスの最高峰といっても過言ではないでしょう。それゆえ、対戦ゲームにおいて「PROワイヤレスを使って負けたら言い訳できないな」というプレッシャーを感じることができます。