今回は久々にハードコア関連の記事です。しかも皆が大好きモッシュについてです。
予め書いておきますが、ハードコアにおけるモッシュの種類をカテゴライズするのは無意味でしかありません。
僕自身もモッシュの種類だの何だの気にせず「音にノって赴くままに身体を動かせば良いじゃない!」とは思っています。
ただ、『ハードコアモッシュ』と一括りにしても、出身地やサウンドといったルーツによってノリは異なるので、その文化の違いを感じてみるのも楽しいと思うのです。
実際に何年も日本のハードコアシーンに携わっていますが、日常で「○○関連のモッシュは△△で・・・」みたいな会話しますからね。
明確には定まっていないものの、無意識にカテゴライズしている方も多いのではないでしょうか?
まぁ、そんな感じでこれからのシーンに役立てば幸いです!
そもそもハードコアモッシュってなんぞや?
ライブに行け。
今はインターネットで動画が視聴できる時代なので、まずは次の動画をご覧ください。
どうです?クッソ頭悪そうですよね。
こんな感じで、見えない何かと戦っているかのような動きこそがハードコアにおけるモッシュです。巷では『ハーコー』だの『カンフーモッシュ』だのと呼ばれちゃってます。
ちなみにやってみるとクソ楽しいですし、とても良い運動になります(結果論)
地域ごとに見るハードコアモッシュの特長
前述の通り、ハードコアモッシュにも地域や人柄によって特徴があるので、その種類と特徴をまとめてみました。
とは言っても書いてる人が関東の人間なので関東圏ばっかりですが。
カテゴライズも呼称も僕の独断で決めているので、違和感や文句があればTwitterとかにコメント付きでシェアしてください。震えながらエゴサします。
BLOODAXE 168 CREW MOSH
東京ハードコアの巨匠Loyal to The Graveを代表とするバンドのライブで見られるモッシュ。
ブレイクダウン直前の横モッシュから始まり、その場から動かずに腕や脚を振り回す(ウインドミル)モッシュが特徴です。
他にもツーステップやステージダイブなどの動作は、海外のモダンハードコアに通ずるサウンドから巻き起こるモッシュと言えるでしょう。
WESTOKYO HARDCORE MOSH
Creepout、Rockcrimaz、Dominateを代表とする西東京ハードコアバンドのライブで見られるモッシュ。
特徴としてはとにかくバイオレンス。横モッシュ、ダイブ、タコ殴りなんでもござれ。NYクイーンズ直系タフガイサウンドにSOSF Familyのハードコアモッシュでフロアはカオス状態と化します。
NYHCやNJHCを中心としたOLD SCHOOLベースのサウンドでよく見られるモッシュです。
関西式モッシュ
Edge of SpiritやSANDを代表としたHARDCORE PRIDE直系モッシュ。
腕や脚よりも胴体や背中をぶつけていくスタイルが多く、ピットを縦横無尽に動き回る姿は芸術そのもの。力強さも然る事ながら、動きの派手さやインパクトが強い印象を残します。
関西出身のHCバンドから、関東でもMETALLIC NEW SCHOOLサウンドでよく見られるモッシュです。
Fight it Out
もはやモッシュの名称じゃなくてバンド名ですが、一言で表すと
マジで逃げ場ナシ。
油断していると拳やら人やらベンチやらマイクスタンドやら鉄の柵など色んなモノが飛んできます。
『モッシュ』という定型に捕らわれない、SUBZEROやTRASH TALKを彷彿とさせる現場のハラハラ感を味わえます。
さいごに
繰り返しになりますが、ハードコアモッシュのカテゴライズなんて意味ないですし、たぶん真面目にやってる人から怒られますw
じゃあ何でこんな記事を書いたかというと・・・
みんな『ハーコー』で括りすぎ!!
と思ったからです。
そんなの『ハーコー』じゃなくて『ハーコー(笑)』ですからね。
まぁ、あんまり硬く考えすぎると純粋に音楽を楽しめなくなるので、この辺にしときます。
最後にこれだけ。
ハードコアに限らず『モッシュ』はライブを盛り上げてナンボです。
ではでは、次はいつになるか分からないハードコア関連の記事でお会いしましょう。