8月19日、「Six Major Raleigh」にて情報が解禁された『Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)』のYear 4 Season 3「Operation Ember Rise(オペレーション エンバーライズ)」が早くもテクニカルテストサーバー(以下、TTS)に反映されました。
今回の記事ではパッチノートを参考に、TTSで実装された新要素に触れつつ所感を綴っていきます。
Y3S3新オペレーターについて
AMARU
攻撃側の新オペレーターはペルー出身48歳のAMARU(アマル)さん。名前の由来はおそらくインカ神話に伝わる竜だと思います。
『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』に登場するパスファインダーを彷彿とさせるような「ガラフック」を使用することで、野外からバリケードに突入したり破壊されたトラップドアの上に登ることができる機動力の高いオペレーターです。
「ガラフック」に持ち替え、使用可能な位置にエイムを合わせると、上記画像のように進行先が拡張表示されます。
ちなみに「ガラフック」の移動可能な距離範囲は最大で16mでした。16m以上離れると、使用できません。また、AMARUと移動先の間に障害物があっても使用できませんでした。
進行先に向けて「ガラフック」を発射すると、バリケードを突き破って屋内に侵入することができます。ちなみに、この16mの距離は3秒ほどで到着できました。
先にバリケードが破壊されてから移動するので、移動先のクリアリングは必須です。闇雲に使用するとトロールになりかねないのでご注意。
トラップドアに対して「ガラフック」を発射するには4mほど近づかなければなりません。あまり離れすぎると頭をぶつけてしまうんだと思います。
AMARUはサブウェポンにJACKALやMIRAと同じショットガン「ITA12S」を装備できるので、自分でトラップドアを破壊してそのまま上のフロアへ移動することが可能です。
AMARUは今までのどのオペレーターよりも機動力が高いので、ゲームの戦術に大きく影響を与えそうな予感。個人的にはガジェットの効果とクレイモアを所有していることから”1の動き”に適したオペレーターだと考えています。
逆に防衛側はAMARUがピックされることによって、トラップドアの管理が重要になるでしょう。補強されていないトラップドアはAMARUの通行路となるので、気付かぬうちに背後にAMARUが立っている…といった場面にも遭遇するかもしれません。
YOGO
攻撃側の新オペレーターはメキシコ出身のGOYO(ゴーヨ)さん31歳。個人的にはエリートスキン不要なくらい見た目がカッコいいと思います。
数々のグリッチを生み出してきた展開型シールド復活に乗じて、展開型シールドに焼夷爆弾が貼付された「ボルケーンシールド」をガジェットとして扱うオペレーターです。
こちらが「ボルケーンシールド」の背面。中央に焼夷爆弾が貼付されており、殴ったり撃ったりシールドが破壊されたりすると、爆発します。
起爆すると周辺が火の海に。火に触れると1秒に3エフェクト、1エフェクトあたり12ダメージ与えられるので、シールド付近にいた場合そこそこの確立で死に至ります。
燃焼時間は13秒ほど。そこそこ長く燃焼しているので、攻撃オペレーターの足止めに使えますね。どうでもいいですけど、上記画像の右側にあるポスターがパスファインダーっぽい。
CAPITAOの「ガラスボルト(旧名:窒息ガスボルト)」同様に火は落下する性質を持っているので、例えばトラップドアの上に「ボルケーンシールドを設置しておけば、AMARUの侵入を抑制することもできます。
起爆させるタイミングや防衛オペレーターの立ち回りを考慮する必要がありますが、単純に1人のオペレーターで3つの展開型シールドを所有できるという点でかなり強いです。展開型シールドでTWITCHの「ショックドローン」の通行を防ぎ、かつ焼夷爆弾は「ショックドローン」で起爆できないので、かなりのTWITCHアンチとなっています。
マップ「運河」がリワーク
Year 4 Season 3では新マップの登場はなく、代わりに既存マップの「運河」がリワークされる運びとなりました。
前回Season 2の「カフェ・ドストエフスキー」リワークは正直そこまで大きな変化は見られませんでしたが、今回の「運河」リワークはかなり大きく変わっている印象です。
「運河」といえば、CC(白棟)とCG(赤棟)の2棟に大きく分けられた特殊なマップ。基本的なマップ構成は大きく変更ありませんが、各フロアの階数が1段下がりました。リワーク以前の3階は2階に、2階は1階、1階は地下へと変更になっています。
また、それぞれの棟の呼称であるCCおよびCGの表記は削除されました…残しておいても良かったような…。
大きな変更点として、今まで1フロアにしかなかった連絡通路が増築されたので、2棟間の行き来がしやすい構造になりました。上記画像は2階に作られたコピー室で、ここから管制室へ移動することが可能です。
階段の手すりが弾の抜ける柵から防弾になったのも大きな変更です。以前まで上のフロアから階段を通って下のフロアへ移動するのに、柵や網から射線を通されることが多かったのですが、それが解消されて階段を気軽に利用しやすくなりました。
地下には更に地下トンネルがあります。もうフロアがよく分かりません。
シャワー通路にある地下トンネルはダイビングルームへと繋がっています。イマイチ利用するメリットは掴めませんでした。
屋外には通気口が3つありました。通気口内で分岐があったり屈折したりと複雑な構造をしているので、ドローンを通すことは可能ですがフラググレネードでキルをとるのは難しいかもしれません。
総評
Year 4 Season 3は前回のシーズンと比較して「かなり強気な変化を加えてきた」という印象です。ランクマッチで選択されるマップに早くも運河が追加される予定であることから、その強気さが伺えます。ただでさえ存在感の薄いNOKKやWARDENがより影を潜めることになりそうです。
個人的にはTHATCHRのEMPグレネード強化と、SMOKEからインパクトグレネードが没収されたことで、UBISOFTは餅つきの概念を無くそうとしているのではないかと思っています。
各オペレーターが所有できるガジェットも大きく変化したため、新シーズンは大荒れしそうな予感です。