昨日に執り行われた「レインボーシックス JAPAN プロリーグ シーズンX PlayDay2 FAV gaming 対 UNSOLD STUFF GAMING」の2マップ目、銀行での出来事です。
FAV gamingのShiN選手が防衛1ラウンド目にて、UNSOLD STUFF GAMINGが侵攻している空き部屋に45秒間もハイドする(隠れる)というプレイで観戦者を驚かせました。
結果的にそのラウンドは敗れてしまったものの、次ラウンドとその次のラウンドと立て続けに1人のオペレーターも欠かさず防衛を制し、その後の防衛ラウンドもすべてFAV gamingが勝利しています。
これはShiN選手の1ラウンド目における隠密行動が大きく響いた結果と言えるでしょう。
なぜ1ラウンド目の隠密行動が有効なのか?
今回のプレイが試合の勝敗を左右する決定打となった最大の理由は、UNSOLD STUFF GAMINGの侵攻に対して多数の選択肢を与えるキッカケになったからだと考えられます。
ShiN選手がUNSOLD STUFF GAMINGの選手達に与えた選択肢は「俺はどこにでも隠れているぞ」というレインボーシックスシージというゲームにおいて攻撃側が最も不安となる要素です。実際にラウンド終了残り17秒までShiN選手はUNSOLD STUFF GAMINGの選手に視認されていません。
次ラウンド以降からUNSOLD STUFF GAMINGはどこに隠れているか分からないShiN選手の動きを追うために、より細かなクリアリングが要求されます。より細かなクリアリングが必要になるということは、ドローニングにより時間を掛けなければならなくなる、ということです。
防衛側にとって最も大切なことは侵攻してくる攻撃オペレーターをキルすることではなく、ポイントへの侵入に対してどれだけ攻撃オペレーターに時間を浪費させるかなので、結果として1ラウンド目は落としてしまいましたが、以降のラウンドではボディブローのように響く心理プレイだったと言えるでしょう。
さらにShiN選手は1マップ目、国境でも4ラウンド目と5ラウンド目と立て続けにアクションフェーズ開始から20秒以内にキルをとっています。
スポーンキルが成功すると、次ラウンド以降からは同じデスを繰り返さないようスポーンキルに対して警戒してしまうのが心情です。一度でも後手に回ってしまうと自チームの作戦に支障をきたし、思い切った作戦の変更が必要となってしまうのがレインボーシックスシージの怖いところ。
参考動画