療養中のDopey(@shunpoko)です。
今回の記事ではタイトル通り人生初の胃カメラで「食道裂孔ヘルニア」「逆流性食道炎」と診断されたので、体験記のようにまとめていきます。
ちなみに「よっしゃブログのネタができた!」と「これいつ治るんだろう…」と2つの思考が僕の頭の中でグルグルしながら書いています。
最初は一時的な胸焼けだと思っていた
3日ほど前、夕食後に胸焼けのような痛みを感じました。味付けに失敗して濃ゆい食事をとっていたので、その痛みは一時的なものかと思っていたのですが…数時間が経過しても治まらず。
睡眠をとれば治るだろうとベッドで横になるも、むしろ横になる方が痛みを感じます。特にうつ伏せ、右半身を下にするとより痛みを感じて眠れませんでした。
食後から現れた症状で、痛む位置がみぞおち付近なので恐らく胃の痛みだろうと自己判断し、取り急ぎ常備してあった市販の胃薬を服用します。
しかし痛みは治まる気配ナシ…更に厄介なことに痛みのせいか呼吸が浅くなり、眠ろうとしても眠れません。
普段から睡眠の前には大きく横隔膜で深呼吸をすることで睡眠に入りやすくしているのですが、どうも横隔膜を動かすと痛むようです。
これは早めに治さないとまともな睡眠がとれない…そう思いなんとか近所の内科がオープンする直前の2時間だけ睡眠することに成功。ちなみにアラームではなく、痛みで起床しました。
診察では胃炎と診断される
近所の内科へ診察に行き症状を伝えると、まず真っ先に胆嚢炎または胆石を疑われました。これらは肝臓の病気で、発症してしまった場合はほぼ手術が必要とのこと。
早速、昨年に患った尿路結石以来のエコー検査が開始されます。幸いなことに肝臓は健康そのものとのことで、先生も僕もとりあえずは一安心。
血圧も正常値だったので、診察結果としては胃炎だろうとの結果になりました。
より詳しく胃を調べるには内視鏡検査が必要と伝えられたのですが、地方の小さい診療所なので当日には検査ができず、その日はガスター10のような薬だけもらい、後日に検査のため再来院することに。
ちなみに内視鏡検査の前にはB型肝炎やC型肝炎といったウイルス、梅毒の反応がないかを調べるための血液検査が必要とのことで、その日は採血だけしていくことになりました。
胃がんの98%はピロリ菌が原因
血液検査の過程で説明されたのが、ピロリ菌についてです。
胃がんの98%はピロリ菌が原因らしく、幼い頃に井戸水などを飲んでいた人はピロリ菌が原因で胃がんを発症するリスクがあると伝えられました。
ピロリ菌の検査は保険の適応外らしいのですが、血液と一緒に検査すれば保険が適応されるとのことだったので、ピロリ菌の検査も依頼することに。
というのも、実家では僕が15歳になるくらいまで井戸水を飲用していたので、バリバリ自分に当てはまると思って怖くなったからです。
初めての内視鏡検査
もらったガスター10のような薬を服用しても痛みは治まらず、痛みと台風の音でさほど寝付けないまま内視鏡検査の日を迎えます。
来院するとそのまま検査室へ誘導され、不思議な味の胃を綺麗にする飲み物を口に含み、即座に鼻と喉に麻酔をスプレーされました。
喉の麻酔は初めてだったのですが、麻酔が効いてくると唾液を飲み込んだ時の感覚が無くなっていて、ものすごく気持ち悪かったです。
麻酔を投与されて数分後、いよいよ検査が開始されます。
ライトとカメラを搭載しているからか、やたらと先端がギラギラしたスコープを先生がチラつかせてきました…あれ?思ったよりスコープが太いぞ…。
僕が訪れた診療所では内視鏡を鼻から突っ込むスタイルだったのですが、僕はアレルギー性鼻炎持ちなので、鼻にモノを突っ込まれるのは慣れていました。
早速、鼻にスコープをぶち込まれます。鼻腔を通る際は少し痛みを感じましたが、鼻を抜けてしまえばもう痛みは感じません。
気持ち悪さを感じるのは喉とスコープが触れる時と、内蔵に空気を送る時。こればっかりは嘔吐しそうになりました。
食道下端、胃上部、胃出口、十二指腸潰瘍と順に撮影していく先生。そして10分も経たずに内視鏡検査は終了。スコープが鼻から抜けた瞬間、真っ先に思ったのは「鼻水をかみたい」でした。
内視鏡検査の結果「食道裂孔ヘルニア」「逆流性食道炎」
検査が終わって数分後、再び診察室に呼び出されます。
内視鏡検査中は「綺麗だね~」なんて呑気に言っていた先生ですが、撮影した写真を提示し「食道裂孔ヘルニア」「逆流性食道炎」であると伝えられました。
ぜんぜん聞いたことのない病名だったのですが、先生は模型を使って分かりやすく説明してくれました。
ヘルニアというと「椎間板ヘルニア」を想像する人が多いと思いますが、ヘルニアという言葉の意味は「臓器が本来あるべき位置から突出した状態」を指します。
本来であれば食道と胃は横隔膜で分断されているのですが、何らかの原因で胃が横隔膜よりも上部に滑り出している状態が「食道裂孔ヘルニア」を指すそうです。
「食道裂孔ヘルニア」によって胃酸が食道に逆流しても戻りにくい状態なので、食道の粘膜を刺激してしまい「逆流性食道炎」を引き起こしています。食道の粘膜は胃の粘膜ほど強くないので、胃酸による刺激には耐性が低いそうです。
そんな複雑で精密な内蔵の仕組みを説明されましたが、「逆流性食道炎」には進行グレードがあり、現状では軽症の”グレードM”であることを伝えられました。
この状態であれば薬の服用で治療できるとのことだったので、先日に処方されたガスター10みたいな薬よりも強めの薬が処方されることになりました。
ちなみに血液検査の結果は健康そのもの。ピロリ菌の心配もないので胃がんのリスクは極めて少ないだろうとのことでした。
「逆流性食道炎」を早く治すために
- 脂質とタンパク質を摂りすぎない
- 食後すぐに横にならない
- 姿勢を前かがみにしない
薬だけに頼らず、ふだんの生活から上記を徹底することで「逆流性食道炎」の治療に繋がると説明を受けました。
今までの生活で心当たりがあるのは「食後すぐに横になる」という習慣です。
在宅ワークというスタイル上、ある程度は好きな時間に食事をして好きな時間に睡眠をとれるのですが、それをいいことに食べてすぐに睡眠または仮眠をとるという生活を2年近く続けていました。
食後や睡眠時は胃酸が逆流しやすいため、逆流した胃酸を食道に留めないように、食後3時間は身体を横にしないことが望ましいそうです。
子供の頃は食べた後にすぐ寝ると牛になると言われていましたが、大人になって食べた後にすぐ寝ると「逆流性食道炎」を悪化させると学びました。
さいごに
そんなこんなで療養中の身ながらまとめてみました。
ちなみに書いているのは食後です。ベッドに横たわれるのは3時間後なので、それまで胃酸を逆流させないよう座りながら書いています。ある意味、生活習慣を正すためにも良い経験だったのかもしれませんね。
まだまだ症状が治まる気はしませんが、どんな症状なのか知れるだけで少し楽になった気はします。