「初期プレイステーションやスーパーファミコンなどのゲームを実況したいけど、レトロゲームは画質が悪いのが気になる」
そういった方のために、今回の記事ではレトロゲームを高画質で実況またはキャプチャーするための方法を紹介してきます。
なお、本記事では「レトロゲーム」は初期のプレイステーションやスーパーファミコンといったHDMI接続に対応していないゲーム機、「高画質」についてはHD(1280×720)以上を対象として説明していきます。
本記事で対象とする主なレトロゲーム機
- ファミコン
- スーパーファミコン
- ゲームボーイ
- ゲームボーイカラー
- ゲームボーイアドバンス
- メガドライブ
- PCエンジン
レトロゲームを高画質でキャプチャーする方法
レトロゲームを高画質でキャプチャーする方法として、主に「レトロフリークを使う」「後継機でキャプチャーする」の2種類を紹介していきます。
レトロフリークを使う
レトロフリークは、ゲームソフトのカセットをそのまま使える互換ゲーム機です。ファミコンやフーパーファミコン、ゲームボーイからゲームボーイアドバンスまで、計11機種のレトロゲームに対応しています。
ゲーム映像はHDMIで出力され、自動的にHDの解像度になります。また、ただ解像度が上がるだけでなく、1ドットあたりの画像を細かく分割して補完される「映像フィルター(Super Eagle)」を設定することで、より映像を滑らかに表示することも可能です。
電池の切れたカセットでもゲーム機本体にセーブできたり、ゲーム中にどこでもクイックセーブができるなど、ゲーム機としての機能性も高く、レトロゲームをゲーム実況したい人であれば持っておきたい製品です。
後継機でキャプチャーする
レトロゲームを高画質でキャプチャーする最もオフィシャルな方法は、後継機を使用することです。
たとえば、プレイステーションであれば「ゲームアーカイブス」、任天堂であれば「バーチャルコンソール」と、それぞれレトロゲームのタイトルを後継機でプレイすることができます。
ゲームアーカイブスは、なつかしの名作ゲームソフトを楽しめるサービスで、プレイステーション3(PS3)やプレイステーション4(PS4)からプレイステーションネットワーク(PSN)に接続することで利用可能です。
基本的に画質はオリジナルのままですが、PS3やPS4には「アップコンバート」および「スムージング」という機能が備えられており、高解像度でも映像が滑らかに表示されるようになっています。
ただしスムージングは、ゲームタイトルによって映像がぼやけて表示される可能性があるので、気になるようであればオフにしましょう。
バーチャルコンソールは、任天堂のゲーム機で登場した過去のゲームを、WiiやWii Uでダウンロードすることで、プレイできるようになるサービスです。
ただし、ゲームタイトルによっては画質がオリジナルのまま高解像度に引き伸ばされるため、高画質と呼ぶには相応しくないかもしれません。
ファミコンやスーパーファミコンであれば、「ニンテンドークラシックミニ」を使用するという方法があります。ニンテンドークラシックミニでは、ファミコンやスーパーファミコンのゲームタイトルをHDMIで出力することが可能なので、高画質でゲームをキャプチャーすることができます。
ただし、収録されているゲームタイトルが限定されており、追加することはできません。プレイしいゲームタイトルが収録されていなかったり、多くのゲームタイトルを高画質でキャプチャーしたいという方には向かないでしょう。
ただのHDMI変換機では画質は向上しない
よく勘違されがちなのですが、レトロゲーム機からの出力をHDMIにただ変換しただけでは、画質は向上しません。
なぜかというと、レトロゲームの映像出力ケーブル(コンポジット)は、当時のアナログテレビへ接続するために作られているからです。
つまり、デジタルからアナログへ変換した映像を再度デジタル(HDMI)へ変換するということになるので、最終的に出力されるデジタル映像は画質の落ちたアナログ映像とほぼ変わらないということになります。
なかには画質をデジタル向けに向上させるHDMI変換機もありますが、安価なHDMI変換機では画質の向上は見込めないので、注意しましょう。