昨日、本田翼さんが2ヶ月ぶりのゲーム実況ライブ配信をYouTubeライブで執り行い、ものの見事に大炎上した模様です。
前回および前々回の配信ではゲーム実況者として好調なスタートを切ったと思われる本田翼さんですが、3回目の配信では兄者弟者でお馴染み人気ゲーム実況YouTuber『TEAM-2BRO.』とコラボし、結果としてコメント欄が大荒れ。
長くゲーム実況を視聴している方からすれば容易に結果は想像ついたと思いますが、これにあやかり今回は炎上してしまった原因にあるゲーム実況におけるリスナー層のタイプを分析していこうと思います。
ゲーム実況リスナーは”人”につくか”ゲーム”につくか
ストレートな考察として、ここ数年でのゲーム実況におけるリスナータイプは二極化しており、“実況プレイヤー主体のリスナー”または“ゲームタイトル主体のリスナー”の2種類に分けられると考えています。
前者はトークスキルや演出などに定評があり、どのゲームタイトルでも再生数や視聴者数が安定しているゲーム実況者につくリスナーで、そのゲーム実況者の人柄に惹かれて視聴するリスナーが多い印象。
後者はゲームにおける高度なテクニックで視聴者を魅了または知識を授けるゲーム実況者のリスナーで、特にプロゲーマーのリスナーの多くが該当します。
この2タイプで判別するのであれば、本田翼さんは前者の”実況プレイヤー主体のリスナー”が多いゲーム実況者に該当すると考えて良いでしょう。
“実況プレイヤー主体のリスナー”が多いとコラボが難しい?
前項ではゲーム実況のリスナーが2タイプに分かれると説明しましたが、これにはどちらもメリットとデメリットがあります。
“実況プレイヤー主体のリスナー”が多いゲーム実況者は、様々なゲームタイトルをプレイしても安定して再生数または視聴者数を稼げるのですが、他ゲーム実況者が介入する所謂コラボを実施すると再生数または視聴者数が減少する傾向にあります。
これはゲーム実況が浸透した10年以上前から続くゲーム実況界における課題であり、当時からゲーム実況でのコラボはリスナーから賛否両論でした。
“実況プレイヤー主体のリスナー”はあくまでチャンネル登録(サブスクライブ)しているゲーム実況者の声を聞きたくて動画または配信を視聴しているので、取り立てて興味のない他ゲーム実況者の声は聞きたくもないというのが多くの本音です。
特に男女でのコラボはリスナーにとって非常にセンチな問題となってしまい、今回の件のように大荒れしてしまうパターンがほとんどです。
中には上手くコラボレーションしているゲーム実況者やグループも存在しますが、ゲーム実況者側としてはギャンブルのような感覚を常に持ち合わせていると思います。
理想形はてんちむさん?
現在はゲーム実況を引退していますが、YouTuberのてんちむさんは男女間でのコラボが非常に多いにも関わらず、大きな炎上はせず頻繁に男女コラボを実施しています。
“テカテカビッチ”の呼称からも汲めるキャラクター性から、さも当然のように男女コラボを可能としているのでしょう。
かつ本人も楽しそうに動画をリスナーへ提供しているので、ここまで吹っ切れていればリスナーとしてセンチになる必要もなく、純粋に動画を楽しめるのかもしれません。
“ゲームタイトル主体のリスナー”が多いと他ゲームを見てもらえない?
逆に”ゲームタイトル主体のリスナー”が多いゲーム実況者は、誰かとコラボしたとしても大抵のことでは炎上しません。
リスナーの多くはゲーム画面に集中するので、ゲーム実況者のトークにはそこまで重きを置いていないからです。
見たいゲーム実況者のゲーム画面が見れれば満足し、誰とコラボしようが会話しようが、そのゲームのプレイ画面を見れれば大抵は満足します。
ところがその反面で、目的のゲームタイトルをプレイしていないとリスナーが離れる傾向にあり、ゲームタイトル毎に再生数または視聴者数が著しく変化する可能性があります。
Dead by Daylightで有名なゲーム実況者あっさりしょこさんは、Dead by Daylightのゲーム配信で10,000人超の同時視聴者数を叩き出していますが、他ゲームタイトルをプレイするとDead by Daylightの同時視聴者数を下回ることが多いです。個人的には好きなんですけどね(フォロー)。
さいごに
ゲーム実況というジャンルにおける新規リスナーはゲームタイトルの検索や関連動画(配信)からの流入が大半を占めるので、”ゲームタイトル主体のリスナー”から”実況プレイヤー主体のリスナー”に変貌していくという流れも汲めると思います。
ゲーム実況者としてはどちらのリスナーも欲しいところですが、共通してゲーム実況者はリスナーのタイプを選別できないのが難しいところですね(実体験)。
それではDopey(@shunpoko)でした。