今回はゲーマーやストリーマー向けのマイク”HyperX QuadCast”のレビュー記事となります。
HyperXといえば、Kingston Technologyの高性能ブランドで、多くのプロゲーマーやプロゲーミングチームをサポートしていますね。
今までヘッドセットとしてのマイクは販売されていましたが、マイク単体で発売されるのは”QuadCast”が初だそうです。
HyperX QuadCastについて
“QuadCast”は3月25日に発売されたゲーマーやストリーマー向けのUSBマイクです。Windows PCへの接続はもちろん、PS4やMacにも対応しています。
レコーディング向けのマイクとは一線を画したゲーミングデバイスならではのデザイン。プロストリーマーの厳しい要望に応えるべく開発され、マイク単体という製品ながらもストリーマーにとって必要な多くの機能を備えたマイクに仕上がっています。
HyperX QuadCastのスペック
対応端子 | USB 2.0 |
---|---|
マイク形式 | コンデンサー型 |
指向性 | 単一指向性, 双指向性, 無指向性, ステレオ |
スペックとして特筆すべきポイントは、指向性(極性パターン)を変更できる点でしょう。
“QuadCast”は4つの指向性を切り替えることが可能で、マイクを設置する位置や使用する人数に合わせて最適なマイク録音を可能にしています。
指向性とはなんぞや?と疑問を持つ方もいると思うので、下記にまとめておきます。
HyperX QuadCastの付属品
開封するが否や、インパクト大のマイク本体に圧倒されます。
- マイク本体(マイクスタンド付き)
- USBケーブル 3メートル
- マウントアダプター
- 説明書とHyperXに関する紙2枚
以上が付属品です。HyperXのデバイスは付属品が結構あっさりとしていて、ゴチャゴチャしていないのが良いところ。
説明書は日本語でも表記されています。非常に簡潔ですが、そこまで複雑な操作を必要とするデバイスではないので、マイクに不慣れな人でもすぐに理解できるでしょう。
HyperX QuadCastを使用してみる
USBケーブルの接続部はマイク背面にあり、USBケーブルはマイクスタンドの隙間から通すことができます。
ちなみに付属のUSBケーブルはメッシュ タイプなので、断線しにくく 他のデバイスでも干渉しにくいです。
USBケーブルを接続すると、マイク本体が真っ赤に光ります。カラーは点灯パターンは変更できませんが、広範囲に渡って点灯するため、かなり目立ちます。
マイクトップは、ミュートセンサーとなっており、軽く触れるだけでマイクのミュートおよびミュート解除が可能です。
シリコン製でホコリがつきやすいので、使用後はホコリを拭いてあげると良いでしょう。
マイク下部にはゲイン調整つまみが付いており、マイク入力感度の調整が可能です。入力レベルの幅が大きいので、細かなゲイン調整が可能となっています。
しかしこのゲイン調整つまみ、軽く触れただけでも動いてしまうのが難点。物理的にマイクを動かす時はゲイン調整つまみの値を確認しておきましょう。
マイク背面には指向性パターンノブがついており、前述した4種類の指向性パターンを選択できます。
付属のマウントアダプターは、別のマイクスタンドへ取り付けする際に使用します。マウントアダプターはマイクホルダーの一般的なサイズである3/8インチネジと5/8インチネジどちらも取付可能です。
付属のマイクスタンドに装着されたネジを取り外し、マウントアダプターに付け替えるだけで使用できます。ネジは左右の大きさが異なるので、付け替えの際は注意しましょう。
HyperX QuadCastを使用してみた感想
それでは僕が”QuadCast”を実際に使用してみて思った感想や良い点、悪い点をまとめていきます。
ミュートセンサーがとても便利
前述したように”QuadCast”のマイクトップはミュートセンサーになっているのですが、これがストリーマーにとって非常に嬉しい機能です。
物理的なボタンだと押し込んだ時にマイクスタンドの位置がズレてしまったりするので、軽いタッチで操作が可能な点は非常に嬉しいところ。
それと、ストリーマーであればライブ配信中にトイレへ行く際など、マイクをミュートにするタイミングが何度かあると思います。
ひとりで配信しているのであれば配信ソフトでマイクをミュートにすればよいのですが、DiscordやTeamSpeak3などで通話している場合は、通話ソフトでもマイクをミュートにしなければなりません。
しかし、”QuadCast”はマイク本体にミュート機能が備えられているので、マイク本体さえミュートにしてしまえば配信ソフトと通話ソフトどちらもミュートにする必要はなく、手間が省けます。
マイクミュート状態では、マイク本体が消灯するので、離席から戻ってきてもマイクのミュート解除を忘れてそのまま喋ってしまう心配もなくなるでしょう。
嬉しいショックマウント付属
コンデンサーマイクは、床の音やデスクの音、近隣の音などを吸収するショックマウントと呼ばれる機材を装着して使用するのが一般的です。
“QuadCast”はショックマウントとマイクが一体となり標準搭載されているので、物理的な環境音を極力拾わないよう設計されています。
ゲーム実況やライブ配信向けのマイクではショックマウントが別売りである製品が多いので、ショックマウントが標準搭載されているのは、ユーザーにとっても嬉しいところ。
指向性パターンはそこまで精密ではない
前述のとおり、”QuadCast”は4つの指向性パターンをマイク本体で選択可能となっています。
ひととおり試してみたのですが、正直なところ指向性パターンを変更したからといって、そこまで大きく集音性能が変わるとは思えませんでした。
基本的には自分ひとりでマイクを使うので単一指向性モードにて使用しているのですが、マイク側面の音もガンガン拾うので、マイクを置く位置には気を付けたほうがよいでしょう。
また設置する位置にもよりますが、キーボードの音やマウスの音を拾いやすいので、Discord やTeamSpeak3といった通話ソフトを使用する際は、ソフトウェア側で入力感度を制御することをオススメします。
マイク音声についてはYouTubeで!
YouTubeにもレビュー動画を投稿しているので、マイクの音声が気になる方はこちらの動画をご覧いただければと思います。
比較用のマイクとして『QuadCast』の他に、Amazonで最も売れているマイク『ECM PCV-80U』と自分の普段のマイクとして使用している『XM8500』の音声も録音しています。
関連リンク
提供 HyperX