ハードコアやメタルコア、デスコアといったヘヴィなサウンドが求められる音楽ジャンルでは、ギタリストのテクニックはもちろんのこと、ギター本体のチョイスも重要です。特に音作りにおいては、ギター本体に使用されている木材や部品によって選択肢の幅が大きく変わります。
そこで本記事では、2026年時点におけるハードコア/メタルコア/デスコアにオススメのギターブランドとモデル、選び方のポイントなどを紹介します。買い替えを検討しているギタリストはもちろん、初めてギターを購入する人も、ぜひ参考にしてみてください。
ハードコア/メタルコア/デスコアにおけるギターの選び方
まずはハードコア/メタルコア/デスコアにおけるギター選びのポイントを紹介します。
ピックアップの選び方とオススメ
ハードコア/メタルコア/デスコアといったヘヴィなサウンドが求められるジャンルでは、ピックアップ選びが特に重要です。ギターを選ぶ際には、ピックアップから絞るのもよいでしょう。
ギターリフにおける刻み(バッキング)をキレイに鳴らすためには、シングルコイルではなくハムバッカーのリアピックアップを選択するのが定石です。ブリッジミュート時のザクザクとしたタイトなサウンドは、高出力なハムバッカーから生み出されます。
それでは、オススメのリアピックアップを紹介していきます。
Seymour Duncan SH-6

Seymour Duncan SH-6はハイゲイン系ハムバッカー鉄板モデルの一つ。長い歴史を持つロングセラーモデルで、ロックやメタルに最適です。タイトなハイと迫力あるローを特徴としており、ダウンチューニングでも音が潰れにくくなっています。
Seymour Duncan SH-8 Invader

Seymour Duncan SH-8 Invaderは超高出力のハムバッカーで、タコの吸盤のようなインパクトあるポールピースが特徴のデザインとなっています。Seymour Duncan最強クラスのローエンドを誇り、荒々しくも温かみのあるサウンドを生み出します。
Seymour Duncan Nazgûl(Nazgul)

Seymour Duncan Nazgûl(Nazgul)は、もともと7弦や8弦のギター用に設計されたピックアップで、ダウンチューニングでも埋もれない力強いタイトなサウンドを特徴としています。タイトで明瞭なローだけでなく、ミッドやハイにおいても豊かな倍音が得られる、モダンメタルに適した高出力ピックアップです。
Seymour Duncan Black Winter

Seymour Duncan Black Winterは、デスメタルやグラインドコアといったエクストリームミュージックに特化した高出力のピックアップです。巨大なセラミックマグネットを3つ搭載しており、特にミッドからハイにかけて非常に攻撃的なサウンドが得られます。7弦と8弦用モデルも販売されています。
EMG 81

EMG 81は1979年に開発され、1981年に発売されたアクティブ・ピックアップのロングセラーモデルです。古くからメタルギタリストに愛用されてきたモデルで、Black Label SocietyのZakk Wyldeさんや、MetallicaのJames Hetfieldさんが使用してきたことでも知られています。
DiMarzio DP100 Super Distortion

DiMarzio DP100 Super Distortionは、その名前が示す通り高出力のハイゲイン系ピックアップです。重厚感のあるローとブーストされたミッドが特徴で、単音弾きでもコード弾きでもバランスのとれたサウンドを生み出します。Racer X時代のPaul Gilbertさんが愛用していたことでも知られています。
DiMarzio DP155 Tone Zone

DiMarzio DP155 Tone Zoneは、DP100よりもさらにローとミッドを強調しつつ、出力を抑えたピックアップです。全体的に音圧感のあるサウンドが特徴で、ハードなピッキングにも対応したハイゲインモデルとなっています。
Fishman Fluence Modern Humbucker

Fishman Fluence Modern Humbuckerは、マルチボイス機能を備えた多用途なハムバッカー。アルニコとセラミックの2モデルをラインアップしており、フロントにアルニコ、リアにセラミックの組み合わせが一般的です。 セラミックモデルのVoice 1はアクティブピックアップならではのトーンにパンチのある攻撃的なサウンド、Voice 2は高出力なパッシブトーン、そしてコイルタップ(スプリット)時には明るくクリアなシングルコイルのトーンが得られます。
サウンドメイクにはエフェクターも重要
ピックアップはサウンドの変化を大きく実感できますが、理想のサウンドメイクを実現するためには足元の機材(エフェクター)も重要です。
以下の記事では、ピックアップの特性を生かしつつ、さらにサウンドをタイトにするためのエフェクター(ブースターやノイズゲート)を紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
6弦ギターと7弦ギターどちらがいい?
6弦ギターもしくは7弦ギター(多弦ギター)どちらを選ぶかで迷っている人も多いのではないでしょうか。結論から書くと、Bスタンダード(BEADF#B)もしくはドロップA(AEADF#B)以上のダウンチューニングを採用するのであれば、7弦ギターを推奨します。
6弦ギターと7弦ギターは全く別の楽器だと思った方がいいでしょう。初めて購入するギターであれば、ギターの基本を学ぶためにも6弦を推奨します。
ハードコア/メタルコア/デスコアにオススメのギターブランドとモデル一覧
ギターの選び方を押さえた上で、ハードコア/メタルコア/デスコアにオススメのギターブランドおよびモデルを紹介していきます。
なお、使用アーティストは2026年1月時点でブランド公式サイトに掲載されている情報などを参照しています。
Ibanez(アイバニーズ)

Ibanezは星野楽器が手掛ける日本のギターブランドで、多弦ギターのパイオニアとしても知られています。1980年代のヘヴィメタルブームを支え、現在もSteve VaiさんやPaul Gilbertさん、Joe Satrianiさんといったギタリストのシグネチャーモデルを手掛けています。
中でも長年にわたってメタルシーンを支えてきた「RG」は、同ブランドの代名詞ともいえる名シリーズの一つです。多くのモデルでWizardと呼ばれる薄いネックを採用しており、テクニカルなプレイへの対応と質実剛健なデザインを両立しています。
Ibanez使用アーティスト
- Trent Hafdahl(After the Burial)
- Francesco Artusato(All Shall Perish, Devil You Know)
- JB Brubaker(August Burns Red)
- Blake Hardman(Counterparts)
- Jesse Ketive(Emmure)
- Christian Thompson(Falling In Reverse)
- Alexander Dietz(Heaven Shall Burn)
- Maik Weichert(Heaven Shall Burn)
- Tony Sannicandro(Job For A Cowboy)
- Isaac Hale(Knocked Loose)
- Josh Baines(Malevolence)
- Mårten Hagström(Meshuggah)
- Fredrik Thordendal(Meshuggah)
- BJ Stead(Miss May I)
- Nick Conser(Oceano)
- Phil Manansala(Of Mice & Men)
- Tsubasa(Paledusk)
- Jake Bowen(Periphery)
- Devin Shidaker(The Acacia Strain)
- Chris Rubey(The Devil Wears Prada)
- Andy Marsh(Thy Art Is Murder)
- Shady Brady(Turnstile)
- Patrick McCrory(Turnstile)
- Diego Farias(Volumes)
- Mat Welsh(While She Sleeps)
- Sean Long(While She Sleeps)
Jackson(ジャクソン)

Jacksonはアメリカのカリフォルニア州で設立されたブランドで、特に1980年代におけるハードロック/ヘヴィメタルシーンで人気を博しました。Ozzy Osbourneで活躍した故Randy Rhoadsさんがデザインした左右非対称のVシェイプ「Rhoads(RR)」や、スーパーストラトモデルの草分けとして知られる「Soloist」といったモデルで知られています。
現在はTriviumのCorey BeaulieuさんやSlipknotのMick Thomsonさん、Lamb of GodのMark Mortonさんなど、グルーヴ・メタル系バンドのギタリストが愛用しています。エントリーモデルのJSシリーズやXシリーズ、プロが求めるスペックを備えたProシリーズ、日本で製造されたMJシリーズ、ハイパフォーマンスなAmericanシリーズなど、ほとんどのモデルで異なる価格帯の商品をラインアップしているのも強みです。
Jackson使用アーティスト
- Lee Malia(Bring Me the Horizon)
- Christian Andreu(Gojira)
- Jak Maden(Guilt Trip)
- Sam Baker(Guilt Trip)
- Konan Hall(Malevolence)
- Misha Mansoor(Periphery)
- Diamond Rowe(Tetrarch)
- Brandon Ellis(Ex. The Black Dahlia Murder)
E-II(イーツー)/LTD(エルティーディー)/EDWARDS(エドワーズ)

E-IIは日本のブランドであるESPが展開するブランドの一つで、ESP USAが企画し日本で生産されています。ESPでは他にもグローバルスタンダードのLTD(現在、日本国内では一部モデルを除き展開されていません)や、コストパフォーマンスに優れたEDWARDSといったブランドを展開しており、「HORIZON」や「EC」などの共通シリーズがブランドごとにラインアップされています。
中でも代表的なシリーズとして知られる「EC」は、レスポールシェイプでありながらボディを薄型にすることで軽量化を実現。優れた演奏性に加えて、ステージにおける取り回しも容易となっています。また、高出力のピックアップを搭載したモデルが多く、幅広い選択肢が用意されているのも利点です。
Schecter(シェクター)

Schecterはアメリカのカリフォルニア州で設立されたブランドです。SiMのギタリストとして知られるSHOW-HATEさんやSHADOWSのKazukiさん、Takahiroさんらのシグネチャーモデルを手掛けています。
中でもハードコア/メタルコア/デスコアといった音楽ジャンルにオススメなのが、DIAMONDシリーズの「HELLRAISER」や「DAMIEN」です。いずれもEMGのピックアップを搭載しており、かつ多弦ギターをラインアップしているコストパフォーマンスに優れたモデルです。
Schecter使用アーティスト
- Juan of the Dead(Body Count)
- Kris Dawson(Bury Tomorrow)
- PHILOR(Each Of The Days)
- Daniel Haniss(Electric Callboy)
- Pascal Schillo(Electric Callboy)
- Erik Jensen(Escape the Fate, Dead Rabbitts)
- Matti Hoffman(Escape the Fate)
- John Browne(Monuments)
- Matsuno(PROMPTS)
- Ben Davis(Protest the Hero)
- Josh Burke(Red Jumpsuit Apparatus)
- KAZUKI(SHADOWS)
- TAKAHIRO(SHADOWS)
- SHOW-HATE(SiM)
- Tomohiro Ohga(waterweed)
- Mat Welsh(While She Sleeps)
Balaguer Guitars(バラゲール・ギターズ)

Balaguer Guitarsは2015年にアメリカのペンシルベニア州で創設された、比較的新しいギターブランドです。SAOSINのオリジナルメンバーとして知られるBeau Burchellさんのシグネチャーモデル「The Woodman BB」をはじめ、AtreyuのTravis Miguelさんのシグネチャーモデル「The Thicket TM」や、The Acacia StrainのDevin Shidakerさんの7弦シグネチャーモデル「The Diablo DS7」といったギターをラインアップしています。
搭載されているピックアップはBalaguer Guitarsオリジナルが大半。主要なハムバッカーは以下の通りです。
| Evergreen Humbucker | ヴィンテージハムバッカーをベースにしたピックアップ。クリアなアンビエントトーンからパンチのあるロックトーン、エッジの効いたメタルトーンまで幅広いニーズに対応しています。 |
| Feral Humbucker | クリアなミッドを求めるプレイヤーから、ローからミッドに力強さを求めるプレイヤーに向けて設計されたピックアップ。大きめのアルニコ5マグネットを搭載し、全体的に出力を向上させています。 |
| Truenobucker | ジャズからドロップチューニングのメタルまで、幅広いジャンルに対応したピックアップ。高出力で厚みのあるアルニコ5マグネットを搭載しており、力強くパンチのあるサウンドを生み出します。 |
| Hypernova | 高出力のセラミックハムバッカー。タイトなローや優れたレスポンスを特徴としており、特にハイゲインにおいて強みを発揮するピックアップです。 |
Balaguer Guitars使用アーティスト
- Travis Miguel(Atreyu)
- Kyle Carter(Bodysnatcher)
- Kevin Otten(Knocked Loose)
- Nolan Ashley(Kublai Khan TX)
- Beau Burchell(SAOSIN)
- Mitch Stark(Silent Planet)
- Devin Shidaker(The Acacia Strain)
Paul Reed Smith(ポール・リード・スミス)

高級ギターブランドの一つとして知られるPaul Reed Smith(以下、PRS)は、現代3の大ギタリストに認定されたJohn Mayerさんや、パワーメタル・バンドDragonForceのギタリストであるHerman Liさんのシグネチャーモデルを手掛けています。ハーマンはイケメン。
そんな高級感あるPRSでは、ハードコア/メタルコア/デスコアに適した「Mark Holcomb」シリーズを展開しています。プログレッシブ・メタル・バンドとして知られるPeripheryのギタリストMark Holcombさんのシグネチャーモデルで、6弦モデルはドロップC(CGCFAD)を標準チューニングとしており、25.5インチのスケールを採用。搭載されているMark Holcombさんのシグネチャーピックアップは、複雑なコードボイシングやディソナンスコードでも鮮明な音が出力できるよう設計されています。
Solar Guitars(ソーラー・ギターズ)
Solar Guitarsは、LOUD PARK 25にも出演したTHE HAUNTEDのギタリスト・Ola Englundさんが立ち上げたブランドです。鋭く攻撃的なシェイプのモデルが多く、7弦や8弦といった多弦ギターも数多くラインアップされています。
ピックアップにはSeymour Duncanとのコラボレーションモデル、Duncan Solarシリーズを多くのモデルで採用。スーパーストラトタイプの「TYPE A」やエクスプローラータイプの「TYPE E」、Vシェイプの「TYPE V」など、幅広いシェイプのギターを手掛けています。また、多くのモデルでチューニングを安定させるEVERTUNEブリッジを搭載しています。
Solar Guitars使用アーティスト
- Marc Baker(Alleviate)
- Colton Bennet(AngelMaker)
- Johnny Ciardullo(Angelmaker)
- Anders Björler(At The Gates)
- Martin Larsson(At The Gates)
- Oly Stingel(Breakdown of Sanity)
- Kreuzer(KANONENFIEBER)
- Sickfried(KANONENFIEBER)
- Carl Schulz(Signs Of The Swarm)
Mayones(メイワンズ)
Mayonesは1982年にポーランドで誕生したブランドです。イギリスのプログレッシブ・メタル・バンドMonumentsのギタリストJohn Browneさんが愛用していることで知られており、100%ハンドクラフトによる芸術的なシェイプやユニークなヘッドのデザインが特徴となっています。
代表的なモデルとして知られる「Regius」は、7弦や8弦といった多弦モデルからVフレット(ファンフレット)モデルなど、幅広いラインアップを展開。ボディ材にスワンプアッシュを使用しているのも特徴の一つで、軽量かつメリハリのあるトーンが得られます。
また、Mayonesのギターは多くのモデルで、Velvetroneと呼ばれる同ブランドオリジナルのピックアップシリーズを搭載しており、ブリッジピックアップとしてヴィンテージタイプの「Chori」、モダンなハイゲイン系ピックアップとしては「Ironside」をラインアップしています。
Mayones使用アーティスト
- Adam Christianson(Architects)
- Christian Thompson(Falling In Reverse)
- Taiki(Fear, and Loathing in Las Vegas)
- John Browne(Monuments)
- Misha Mansoor(Periphery)
- Rick Schneider(Polaris)
Fender(フェンダー)

ストラトキャスターやテレキャスターといったモデルで知られるFenderは、ハードコア/メタルコア/デスコアといったヘヴィな音楽には不向きに思えるかもしれません。しかし、SlipknotやStone Sourのギタリスト・Jim RootさんのアーティストモデルはピックアップにEMGを搭載しているため、これらのジャンルにおいても十分に存在感を発揮できるでしょう。
Jim Rootさんのアーティストモデルは2026年1月時点で、ストラトキャスター・テレキャスター・ジャズマスターの3機種をラインアップ。いずれもピックアップにEMGを搭載しており、Fenderならではの伝統的なデザインにヘヴィなサウンドを両立させています。また、1ボリュームノブに3ウェイスイッチングと、電装系がシンプルにまとまっているのも特徴です。
まとめ
以上、ハードコア/メタルコア/デスコアにオススメのギターブランドやモデルを紹介しました。実際にアーティストが使用している機材については、海外サイト「Equipboard」でまとめられているので、自分の好きなアーティストが使用しているギターを調べてみるのもよいでしょう。
また、音作りも肝心ですが、見た目が好きなギターを選ぶのも重要なポイントです。自分好みのデザインであれば練習するモチベーションにつながりますし、長く愛用できます。その上でバンドに合った音作りが容易であるのが理想といえるでしょう。





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