映画『ジョーカー』感想「誰にでもオススメはできないが鑑賞して良かった」と思える怪作品

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引用:JOKER – Final Trailer – Now Playing In Theaters

以下、ネタバレあり。

公開初日から良くも悪くも話題の映画『ジョーカー』を鑑賞してきました。

僕は月に1回か2回ほど気になっている映画や話題の映画を鑑賞しに行くのですが、此度の『ジョーカー』は数日前に友人からオススメされ、その後Twitterで話題となっていたので何となく観に行った次第です。

ちなみに『ジョーカー』はDCコミックスである『バットマン』に登場する悪役キャラクターなので、いわゆるスピンオフ作品に該当しますが、本編を観ていなくても全く問題なくストーリーを理解できます。

簡単なあらすじ

引用:JOKER – Final Trailer – Now Playing In Theaters

主人公のアーサー・フレックは、ゴッサムシティで母親であるペニー・フレックの面倒を見つつ2人で暮らしています。

「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母親の言葉を胸にコメディアンを目指すアーサーでしたが、ゴッサムシティでは市の衛生局がストライキを起こし、街はゴミが散乱し荒んだ状態。

ある日、街頭で看板を持ってパフォーマンスをしていたアーサーはワルガキに看板を奪われます。ワルガキを追いかけるアーサーでしたが、路地裏に連れ込まれ逆にボコボコにされて、看板も壊されてしまいます。

そんなアーサーの失態を小耳に挟んだ職場のランドルが護身用にとアーサーに拳銃を渡すのですが、この拳銃がキッカケとしてアーサーの人生は転落の道を辿ることに…。

個人的に印象に残ったシーン

母親の過去を知ったアーサーが母親を殺めるシーン

引用:JOKER – Final Trailer – Now Playing In Theaters

アーサーが母親のペニーとトーマスとの関係を確かめる為に精神病院で30年前のカルテを略奪し、事実を確認した後に入院中の母親を殺害してしまうシーンです。

院内の階段で母親の事実を確認した後に笑い出すシーンは『ジョーカー』という作品を最も象徴するシーンだと思っています。

母親にアーサーは生まれつき脳の障害があると言われていたが、実際は母親の当時の恋人が負わせた障害だった。その事実を知ったアーサーは絶望へと陥れられた筈なのに障害の影響で泣きながらも笑うしかない…。

数少ない理解者である筈の母親をも信じられなくなったアーサーが自らの手で母親を殺めた時は「あー…もうダメだコレ救いようがない」と思いました。近くで常にポップコーンをボリボリ食べていた若者も、さすがにこのシーンではポップコーンを口に運ぶ手が止まっていたようです。

それまでのシーンを振り返っても、自分の母親だけは手にかけないだろう…と思っていたのですが、見事に裏切られましたね。

アーサーがゲイリーを見逃すシーン

マレーの番組に出演する当日、ランドルとゲイリーがアーサーの自宅を訪れるシーンから。

アーサーが道を外れてしまった原因のひとつである拳銃。その拳銃を渡したランドルは、本作品で最も残虐な殺され方をしました。それまでグロいシーンがなかったのもあり、かなり衝撃的だったと言えます。

それ以上に、アーサーはランドルと一緒に訪れたゲイリーに対して手を下さなかったのが強く印象に残っています。

かつて共に過ごした職場で、低身長のゲイリーは他のメンバーにからかわれていました。絶望の淵に立たされたアーサーは、そんなゲイリーを自分に似た境遇の人物だと心のどこかで思っていたのでしょう。

すでに母親を殺害し、頼れる人物もおらず、あとはどんどん道を踏み外していくだけだと思われていたアーサーですが、このシーンではアーサー本来の優しい心を取り戻せている…そんな印象を抱きました。

暴動の中でジョーカーが賛美されるシーン

引用:JOKER – Final Trailer – Now Playing In Theaters

※該当するシーンにピッタリの画像がなかったので、その少し前のシーンから画像を拝借しています。

母親を失い、ソフィーとの恋愛は妄想だった…もはやアーサーを支持してくれる人は誰もいない。

しかし、実際にはジョーカー(アーサー)を支持する低所得層が暴動を起こしており、彼らはパトカーに乗せられたアーサーを助け出します。

自分に手を差し伸べてくれる人がいないという理由で人の道を外れたアーサーですが、人の道を外れたことで自分に手を差し伸べてくれる人が大勢あらわれるという、なんとも皮肉の効いた結末です。

さいごに

今まで滅多に映画のレビューとかしてこなかったのですが、せっかくの話題作なので書いてみました。

おそらくですが、マレーの番組に出演する当日に階段を踊りながら下っていくシーンが最も人気な気がします。僕はそのシーンを観て、なんとなく『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』を思い出しました。

個人的に『ジョーカー』を鑑賞したうえでの評価は星4.5くらいですが、他人に薦めたいかと言われると星3.0レベルです。観て後悔していませんが、他人に薦めたら後悔しそう。

上映終了後、館内は気まずい雰囲気と沈黙が流れていたので、恋人や友人と観に行くのは決してオススメしません。

『ジョーカー』はひとりで鑑賞するのがオススメです。

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