WWE日本ツアー「WWE SuperShow Summer Tour」の東京公演1日目に行ってきました。本記事では7月26日「WWE SuperShow Summer Tour」両国国技館のレポート後編(第5~8試合)をお送りします。
前編はこちら。ぜひ合わせてお読みください!
「WWE SuperShow Summer Tour」7月26日試合レポート後編
第5試合 レイ・ミステリオ vs ダミアン・プリースト
第5試合は世界ヘビー級王座戦でした。挑戦者は息子ドミニク・ミステリオが非行に走り、サントス・エスコバーやカリートに裏切られるなど、ここ最近のWWEで最も苦労しているであろうレイ・ミステリオ。おそらく日本でレイを見れるのは今回の公演が最後かもしれない……そんな思いで見守りました。でも動きはキレキレ。まだまだ現役でいけそうですね。
迎え撃つのはダミアン・プリースト。NXTを巣立ってからのダミアンは着実に人気と実力を身に付けてきており、今回の日本公演でもすさまじい王者の貫禄を感じました。一時はジャッジメント・デイ内部崩壊の危機もありましたが、世界ヘビー級王座を戴冠してからのダミアンはどこか余裕のある表情で、実はベビーターンしているのではないかと思えるような言動も。
試合はクリーンファイトでダミアンが勝利。試合後には対戦相手のレイを追撃……すると見せかけ、起こして称えていました。もうベビーフェイスじゃん!
第6試合 ニュー・デイ(コフィ・キングストン&エグゼビア・ウッズ vs ジャッジメント・デイ(フィン・ベイラー&JDマクドナ)
第6試合は世界タッグチーム王座戦でした。挑戦者はコフィ・キングストンとエグゼビア・ウッズのニュー・デイ。やっぱりニュー・デイは盛り上げ方が上手で、特にウッズは試合開始後もずっとリングサイドに向かってアピールしていました。ニュー・デイと観客が一体になって巻き起こす“New Day Rocks”チャントは、ぜひ会場で体感してもらいたいです。
そういえばニュー・デイが結成されたのは2014年なので、今年でちょうど10周年。ビッグ・Eの復帰はまだ厳しそうですが、なにかしらの形で再結集したニュー・デイをまた見たいですよね。
迎え撃つのは、世界タッグチーム王座を獲得したばかりのフィン・ベイラーとJDマクドナのジャッジメント・デイ。フィンはプリンス・デヴィットのリングネームで新日本プロレスに所属していたこともあり、観客は声援を送るかブーイングを送るかで迷っている雰囲気でした。しかし試合序盤にフィンがヒールムーブをしたことで、会場からはブーイングの応酬。このときのフィンは完全にヒールの笑顔でした。
身体能力の高いスーパースターばかりだったので、試合も見応え抜群。生で見るマクドナのドロップキックはとにかく打点が高く、フィンのクー・デ・グラも見れたので大満足です。
第7試合 ジェイ・ウーソ vs グンター
第7試合はシングルマッチです。ジェイ・ウーソのエントランスは今日イチともいえる盛り上がりで、エントランステーマが流れた瞬間に会場からは“YEET”チャントの嵐。ウーソズ&ブラッドラインから独立したジェイの人気急騰はすさまじく、このままシングルで王座戴冠もありえるんじゃないかと思っています。
対するはキング・オブ・ザ・リング覇者で、サマースラム 2024ではダミアンの持つ世界ヘビー級王座に挑戦する予定のグンター。生で見るグンターもすさまじい貫禄で、こちらもエントランステーマが流れた瞬間から大声援が送られていました。ぶっちゃけ試合中の声援はグンターの方が多かったと思います。だってカッコよすぎるもん仕方ない。
グンターへの野太い声援に困惑するジェイ。ジェイは試合開始後しばらく戦わず、ひたすら“YEET”アピールを続けて観客を味方につけていきました。一方であまりにも長いアピールにイライラするグンター。しまいにはレフェリーまで“YEET”のポーズしはじめ、完全にペースを乱されていました。
ついに觀念(?)したグンターは、まさかの一緒に“YEET”のポーズをとる……と思いきやジェイに不意打ち。おちゃめなグンターを見ることができました。試合はあっという間に終わってしまったので、個人的にはもうちょっと見たかったなという印象です。
第8試合 AJスタイルズ vs コーディ・ローデス
第8試合のメインイベントはWWEユニバーサル王座戦でした。挑戦者は7月13日に日本武道館で丸藤正道とのドリームマッチを繰り広げたばかりのAJスタイルズ。つい1ヶ月ほど前に引退を装ってコーディ・ローデスを急襲したAJですが、年齢も年齢なので日本で現役スーパースターとして見られるのは今回が最後かもしれません。
迎え撃つのはレッスルマニアXLで感動的な勝利を飾り、ロマン・レインズからWWEユニバーサル王座を奪取したコーディ。会場にはコーディのグッズをまとった観客が多く見られ、日本でも圧倒的な人気を誇っていました。エントランステーマの“Kingdom”は会場全体で大合唱。最高の一体感でした。
AJとコーディは新日本プロレスで活躍していたこともあり、双方に大歓声が巻き起こっていました。本来AJはヒールのはずですが、この試合ではブーイングほぼ全くなし。メインイベントにふさわしい攻防が繰り広げられ、スーパースターに向けた最高の称賛ともいえる“This is awesome”や“Holy s**t”チャントが巻き起こりました。
【#WWE 王者・コーディにビッグサプライズ】
昨夜のWWE日本大会にて、
超猪木展で展示しておりました
ダスティ・ローデスのガウンを
息子のコーディ・ローデスが
40年の時を超えて着用しました。#ダスティローデス #コーディローデス #アントニオ猪木 #WWE pic.twitter.com/ztuHCmQepB— アントニオ猪木 (@Inoki_Kanji) July 27, 2024
コーディの膝を執拗に狙うAJでしたが、最後はクロスローズでコーディのフォール勝ち。試合後にはサプライズとして、超猪木展から父ダスティ・ローデスが着用していたガウンが持ち込まれました。父のガウンとキャップをまとい笑顔でリングを駆け回るコーディ。イベントの最後に感動的なシーンを目の当たりにすることができました。
さいごに
以上、前後編にわたって7月26日「WWE SuperShow Summer Tour」両国国技館のレポートをお送りしました。もしまだ読んでいなければ、ぜひ前編もご覧ください。
本日7月27日は日本公演最終日。チケットはソールドアウトとのことで、大盛り上がりすること間違いないでしょう!