新社会人のみなさん、お仕事頑張っていますか?
自分で使っておいてアレですが、僕は「頑張る」とか「頑張った」という言葉があまり好きではありません。
言葉そのものに対しては血と汗が滲んだ美徳を感じますし、他人から応援されるのはむしろ大歓迎ですし嬉しい気持ちになります。
では、なぜ「頑張る」が好きでは無いのかというと、自分で「頑張る」と言ってしまうと言葉の重みが無くなってしまうからです。
今回はそんな「頑張る」という言葉の違和感と使い方について綴っていきます。
「頑張る」という言葉に対する違和感
僕が「頑張る」という言葉に違和感を持ち始めたのは、Hi-Standardというバンドのギタリスト『横山健』さんのコラムがキッカケです。
そのコラムには「お客さんに頑張れと言われて疑問に思わないパンクロッカーなんて、全然パンクロッカーじゃない」という文章が綴られており、当時モヒカン頭で学校に通い、社会に中指を突き立てていたピュアな僕は、強い衝撃を受けたのを覚えています。
とはいえ反抗期の真っ只中である僕が、その言葉をストレートに受け止めることもなく、次の解釈に落ち着きました。
何かに取り組んでいる際に「頑張っている」と評価するのは他人であって、自分ではない。
気を悪くする人もいると思いますが、自分で「頑張る」とか言っちゃってる人を見ると、この人なにも考えてなさそうだなと思ってしまうんです。
もちろん中には物事に対して思考を巡らせている人もいますが、僕の知る限りで「頑張る」をやたら多用する人に、有能な人はあまりいません。
「やる」か「やらない」かで充分
そもそも何か取り組むにあたって「頑張る」などと発言する必要はないのです。
つべこべ言わずにやれば良いのですから、わざわざ「頑張る」なんて発言せずとも、結果は残せます。
承認欲求なのかもしれませんが、何かに取り組む際に誰かへ「頑張る」と発言する人は、ただ誰かに認めて欲しいだけなのかもしれません。
そう考えると、応援してあげてもいいかなと思う反面、甘やかしになってしまうのではないかと、頭の中で天使と悪魔が討論し始めます。
ビジネスで「頑張る」は絶対に使うな
僕と同様に、「頑張る」と発言する人に対して違和感を持つビジネスマンは少なくありません。
つい先日に新卒で新社会人となった人達も、入社してからの研修でビジネス用語を教えられると思いますが、「頑張る」という言葉はタブーとされている筈です。
なぜなら「頑張る」という言葉は抽象的で具体性に乏しいから。
僕がオフィス勤めをしている時代に、後輩社員から「今日の進捗なんですけど、予定より遅れているので頑張ります」と言われた時は流石に「頑張るのは当たり前だから、それよりいつ完了するの?」と問い詰めました。
ビジネスで求められるのは「努力」ではなく「成果」です。
実際のところ、日本の企業では『努力してそうな人』が評価される風潮にありますが、そういった評価制度では優秀な人材が次々と離れてしまうので、将来性はありません。そのうち潰れるでしょう。
頑張っただけではお金は貰えません。成果を出して初めてお金が貰えるようになるのです。
さいごに
デキる人は不言実行が多いので、結局は行動力ですよね。
ちなみに英語やフランス語では「頑張る」に該当する言葉はありません。応援するつもりで「ファイト」とか言ってしまうと、殴り合いに発展します。