2024年7月12日に発売された「Razer DeathAdder V3 HyperSpeed」は、Razerの人気シリーズ「DeathAdder」の伝統的なエルゴノミックデザインを継承したワイヤレスゲーミングマウスです。「Razer DeathAdder V3 Pro」より一回り小さなサイズで、本体重量は約55gと超軽量なマウスとなっています。
本記事では、そんなRazer DeathAdder V3 HyperSpeedを実機レビュー。30時間にわたる実際の使用感や購入前に確認しておきたいポイントなど、購入を検討している人や使用中のマウスと比較したい人に向けて、役立つ情報をお届けします。
「Razer DeathAdder V3 HyperSpeed」スペック

| 国内発売日 | 2024年7月12日 |
| サイズ | 122.2× 64.8×41.3mm |
| 重量 | 約55g |
| メインマウスボタンスイッチ | 第3世代オプティカルマウススイッチ |
| ボタン数 | 5 |
| センサー | Razer Focus X 26K オプティカルセンサー |
| 最大DPI | 26,000 |
| 最大ポーリングレート | 8,000Hz (別売りのRazer HyperPolling Wireless Dongle使⽤時) |
| 連続使用時間 | 最大100時間 |
| 接続方式 | USB Type-C、2.4GHzワイヤレス接続 |
プレスリリースから主要なスペックを上記にまとめました。ポーリングレートは別売りのRazer HyperPolling Wireless Dongleを使用することで、最大8,000Hzまで引き上げることが可能です。Razer DeathAdder V3 HyperSpeed単体では1,000Hzまでしか引き出せないので、購入前にチェックしておきましょう。
また、前述の通り本製品はRazer DeathAdder V3 Proより一回り小さなサイズとなっていることから、エルゴノミックデザインを採用した“小型”のワイヤレスゲーミングマウスと言い表せるでしょう。「エルゴノミックデザインのにぎり心地は好きだけど、手の大きさに合うマウスがなかった」と嘆くゲーマーにこそ、ぜひ手に取ってもらいたいモデルです。
「Razer DeathAdder V3 HyperSpeed」レビュー





「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」それぞれの使用感
ゲーミングマウスは、人によって持ち方の好みが異なります。代表的な持ち方は「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」の3種類です。本項ではこれら3種類の持ち方でRazer DeathAdder V3 HyperSpeedを使用した感想をまとめていきます。
かぶせ持ち

Razer DeathAdder V3 HyperSpeedはエルゴノミックデザインを採用しているため、手のひら全体でマウスを覆うかぶせ持ちは最も相性がよいです。フィット感は抜群だと感じました。
また、マウス本体の重量も約55gと軽量なので、軽くにぎるだけで手がマウスになじみます。かぶせ持ちだとつい手に力が入ってしまうというゲーマーも、自然と脱力できるのではないでしょうか。
つかみ持ち

Razer DeathAdder V3 HyperSpeedは、つかみ持ちとの相性もよいと感じました。つかみ持ちはマウス後部のほか、親指を含めた指先を接点とする持ち方で、指尖球(小指から人差し指までの4本の指の付け根)が浮いているのが特徴です。
つかみ持ちはマウスとの接点がほとんど指先となるため、指先のコントロールが求められる持ち方です。Razer DeathAdder V3 HyperSpeedは本体重量が約55gと軽いため、長時間ゲームをプレイしていても、疲労によって指先のコントロールが失われることはなく快適でした。
つまみ持ち

つまみ持ちは指先のみをマウスの接点とする持ち方です。一般的にエルゴノミックデザインを採用したマウスはつまみ持ちとの相性が悪いモデルが多いですが、Razer DeathAdder V3 HyperSpeedは小型かつ超軽量なため、つまみ持ちの使用感はそこまで悪くないと感じました。
マウスソールとすべり具合

マウスソールはテフロン(PTFE)で、前方と後方にそれぞれ大型、センサー周りに小型のマウスソールが装着されています。すべり心地は申し分なく、しっかりとすべり、しっかりと止まる印象です。マウス本体の重量も相まって、非常にコントロールしやすいと感じました。
また、GRAPHTをはじめ、さまざまなブランドから交換用マウスソールが販売されています。純正でも十分なすべり心地ですが、操作感をさらに追求したい人は社外マウスソールを試してみるのもよいでしょう。
各ボタンのクリック感

Razer DeathAdder V3 HyperSpeedのメインマウスボタンは、9,000万回の耐クリック回数を誇る第3世代オプティカルマウススイッチを採用しています。ゲームプレイ中に誤クリックが発生したことはなく、程よい硬さでしっかりと反応してくれる印象です。
一方、サイドボタンはやや柔らかめ。とはいえ誤クリックする程の柔らかさではなく、意識的に押下できる程よいクリック感です。マウスホイールのノッチ感は、ゲームプレイに適したちょうどよい硬さだと感じました。一方、人によって普段使いではやや硬く感じるかもしれません。
「Razer Synapse 4」ソフトウェアによるデバイス管理

Razer DeathAdder V3 HyperSpeedはデバイスコントロールソフトウェア「Razer Synapse 4」に対応しており、シリアル番号などを入力することでデバイスを登録できます。Razer Synapse 4にRazer DeathAdder V3 HyperSpeedを登録することで、次の各種設定を変更できます。
- カスタマイズ:各ボタンの機能を割り当てる
- パフォーマンス:DPIやポーリングレートの値を変更する
- 電源:スリープモードに入るまでのアイドル時間(ワイヤレスパワーセービング)や低電力モードに切り替えるバッテリー残量の値を変更する
- キャリブレーション:スマートトラッキングの設定値を変更する
- アドバンスト:動的感度(Dynamic Sensitivity)と回転の設定を変更する

特筆すべきはアドバンスト内の「動的感度」でしょう。動的感度はRazerのゲーミングマウスの中で、Razer DeathAdder V3 HyperSpeedが初めて搭載した機能となります。手を動かす速度によって、選択したカーブプロファイルに基づき、DPIが自動的に調整されるのが特徴です。
「回転」はマウスを回転させた状態で操作しても、水平移動できるよう補正する機能です。マウスの角度を設定することがきます。マウスを真っ直ぐではなく、斜めに構える人に向けた機能です。
「Razer DeathAdder V3 HyperSpeed」総評

Razer DeathAdder V3 HyperSpeedは、これまで“手が小さい”という理由でエルゴノミックデザインのゲーミングマウスを諦めていたゲーマーにとって、最高の選択肢となるでしょう。かぶせ持ちやつかみ持ちなど、深くマウスを持つ人はぜひ、このにぎり心地と優れた操作性を体感してみてください。

