中国のECサイト”GEARBEST“様より『Kingston HyperX HX-HSCL-SR』を提供して頂きました。ちょうどゲーム音声の見直しを計らっていたタイミングなので有難い限りです。感謝します。
写真を見てのとおりゲーミングヘッドセットな本製品ですが、癖がなくスタイリッシュなデザインをしているので、ゲーミングデバイス特有のゴツゴツ感が苦手な方にも馴染みやすいヘッドセットと言えるでしょう。
色はHyperXシリーズを象徴する赤でなくシルバーなので、部屋のインテリアや雰囲気にも合わせやすいです。実際に僕の使用しているゲーミングチェアはライトブルーなので、違和感なく馴染んでいます。
まずは開封
めちゃくちゃコンパクトの梱包されていたので、最初はヘッドセットに見えませんでした。
ネックピローに見えるモコモコはメッシュバッグとなっており、オフラインイベント等へ参加する際に活躍します。
同梱されている物は以下のとおり。
- ヘッドセット本体
- メッシュバッグ
- ノイズキャンセリングマイク
- 延長Y字ケーブル
- 説明書
- なんかかっこいい紙
余計な物が同梱されていないので、逆に安心します。近年の消費者は製品情報をネットで調査する人が多いと思うので、メーカー側からするとここでコスト削減しやすいのかもしれませんね。
説明書はこの1枚のみ。文章量こそ少ないものの、絵を見れば接続例は一目瞭然です。
ヘッドセット本体および延長Y字ケーブルのコードは癖がつきにくいナイロンメッシュを採用しており、高級感があります。
装着してゲームをプレイしてみる
今回試しにプレイしたゲームは次の4作品です。どれもPC版でプレイしています。
- Rainbow Six Siege
- PUBG
- Call of Duty WW2
- FORTNITE
どれも足音や環境音に注意を払うFPSゲームなので、HyperX HX-HSCL-SRの特徴が活かされました。
音について
聞こえるサウンドはゲーミングヘッドセットにありがちな極端ドンシャリではなく、聞き取りやすい高音が印象的なシャリシャリです。
シャリシャリとは書きましたが耳が痛くなるような高音でなく、クリアで解像度の高い高音なため、音が発生している位置から音の種類など、ゲームにおける重要な音は聞き漏らすことがありません。
イヤーカップは密閉型のため、完全防音とまではいかずとも外部の音はかなりカットされるので、ゲームの音に集中しやすい環境を得られます。
マイクの音は特にノイズも発生しませんでしたが、特段クリアな音質でもないのでゲームで通話する最低限の録音機能だと思ってよいでしょう。
装着感について
見た目ほどの重量感はなく、長時間に及ぶ装着でもさほど疲れを感じませんでした。ちなみに本体重量は309gだそうです。
なにより気に入ったのは低反発クッションの存在で、メガネを装着したままでも圧迫感がなく、側頭部が締め付けられるような痛みに襲われることはありません。
この痛みを避ける為に今までイヤフォンを使用していたのですが、この低反発クッションであれば痛みを気にすることなく長時間のプレイに対応できます。
レザーレット素材を使用しているため高級感はあるのですが、夏場は蒸れそうです。3月末現在でもそこそこ蒸れます。
4極ミニプラグでの接続について
ひとつ注意したいのが、接続方法についてです。
ヘッドセット本体はCTIAと呼ばれる4極ミニプラグを採用しており、プラグは1本のみです。このプラグ1本でマイクの音声入力とヘッドフォンの音声出力の両方を担っています。
4極ミニプラグが使用可能なジャックにはヘッドセットのマークが描かれており、ジャックは1つのみとなっています。
もともとミニプラグは3極ミニプラグが主流で、音声入力と音声出力が分離された2つのジャックを使用していました。
左が4極ミニプラグで右が3極ミニプラグ。パッと見だと分かりづらいですが、線の数が異なります。
ちなみに4極ミニプラグを3極ミニジャックに挿すと、ショートして壊れる可能性があるので、細心のご注意を。
僕もやりかけたのですが「俺はマイクを使わずにヘッドフォンだけ使うから3極ミニジャックの音声出力側に4極ミニプラグを挿すぜ!」というのもダメです。
4極ミニプラグのジャックが無い場合
付属しているY字延長ケーブルを使用しましょう。このケーブルは4極ミニプラグ→3極ミニプラグへの変換を担っているので、4極ミニジャックを用意せずとも3極ミニジャックへ挿して使用可能となります。
しかし延長ケーブルも兼ねているので2メートルほど伸びてしまいます。ケーブルを延長せずに変換したい場合は別途変換プラグを購入するしかありません。
7.1chサラウンドでの使用について
ゲーミングヘッドセット購入時に決め手となるポイントとして7.1chサラウンドに対応しているかが挙げられると思います。
結論からいうと本製品だけで7.1chサラウンドに対応できませんが、7.1ch仮想サラウンドに対応させることは可能です。
少しややこしい話になりますが、基本的に7.1chサラウンドに対応しているヘッドセットやヘッドフォンはUSBや光ケーブル等のデジタル信号を採用しており、転送されるデータに仮想7.1chサラウンドを構築することで7.1chサラウンドを実現しています。
7.1chサラウンドとは、元来7つのスピーカーと1つのウーファーで構成された音響環境を呼ぶのですが、実際にこの数だけのスピーカーをヘッドフォンに埋め込むのは厳しく、どうしてもサイズが大きくなったり高価になってしまいます。
そのため、多くのヘッドセットやヘッドフォンは物理的な構造は2chステレオのまま7.1ch仮想サラウンドを採用しているのです。
7.1ch仮想サラウンドとは
ステレオ2chの機器でも7.1chサラウンドのような音の臨場感を得られるようにする仕組みです。
主に接続先のソフトウェアまたはヘッドセット本体に組み込まれており、USBや光ケーブル等のデジタル信号によって実現しています。
しかし、Kingston HyperX HX-HSCL-SRはミニプラグによるアナログ接続です。これが先ほど書いた本製品のみで7.1chサラウンドを実現できない理由です。
よって、Kingston HyperX HX-HSCL-SRで7.1ch仮想サラウンドを実現するには別途サウンドカードやソフトウェアなどの用意が必要となります。
さいごに
4極ミニジャックはPS4やXBOX ONEで採用されている為、PCゲーマーよりもCSゲーマー向けのヘッドセットとして開発されていると考えてよいでしょう。
しかし、PCゲームで使用しても申し分のないサウンドを提供してくれるゲーミングヘッドセットなので、しばらく僕はこれを使っていこうと思います。
今回Kingston HyperX HX-HSCL-SRを提供してくれた”GEARBEST“様は中国のECサイトではありますが、日本語化が可能で取扱商品の価格も安くガジェット系に強いので、こちらも是非チェックしてみて下さい。
GearBest公式サイト▼
GearBest: Online Shopping – Best Gear at Best Prices
Kingston HyperX HX-HSCL-SR商品ページ▼
Kingston HyperX HX – HSCL – SR / NA Gaming Headset – BLACK AND GREY
日本公式ブログがあったよ ※2018/09/23 消滅したっぽいです▼
GearBest日本公式ブログ
これで低下していたPUBGのモチベーションも少し上がった・・・かもしれない。